クラウド会計サービス

「クラウド会計」という言葉を初めて聞いたのは、前職の会社で経理担当をしていた頃でした。「クラウド会計システム」とか「クラウド会計サービス」とか。

あれから数年経ち、今では決算や確定申告も含めて、経理業務をする上でかなり重要なものとなりましたね。

というコトで今回の日記は、クラウド会計の導入を検討されている法人や個人事業主は勿論ですが、「いやいや、検討する前に、そもそもクラウド会計ってナンだよ?!」という方にも向けて、書きたいと思います。

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クラウドって・・・どういう意味?!

クラウド会計サービスの前に、「クラウド」について。

クラウドとは~!
自分のパソコンやスマホ端末などにデータを保存したりするのではなく、インターネット上にあるサーバーシステム(クラウドサーバー)に保存し、それらを利用するサービスです。

クラウドサーバーにデータが保存・管理されているので、使用するパソコンや場所を選びません。自宅や会社やスマホ端末は勿論、外出先(ネットカフェ/学校/図書館など)などにあるパソコンからでもデータを確認したり、編集したり、データをアップロードすることが可能です。

また、個人で利用するだけでなく、第三者とクラウドサーバーを介してデータを共有するような使い方だってあるのです。

なぜ「クラウド」って言葉を使うの?

クラウド。英語で書くとCloud(直訳すると”雲”)。これは、クラウドコンピューティングという言葉から来ています。

なぜクラウドという名称がついたのか?
由来となる説はいくつかあるようなのですが、私が耳にした中で一番多かったのは、インターネットのネットワーク相関図などを書く際に、雲のイラストがよく用いられていた。という説です。

そうです、まさしく雲のあの「モクモク」した感じ。分かりますか(笑?
あれを書くケースが多かったようです。

データの保存や管理がパソコンやスマホ端末ではなく、インターネット上にあるサーバーなので、ある意味「高い雲の中」に格納してある。なんて風にもイメージ出来るかも?ですね。

私も、クラウドという言葉を耳にした時は「クラウド…雲。。ん??」と、雲を掴むような感じだったかもしれません(笑。

クラウド会計サービスを利用すると、経理業務の効率はアップするのか?!

これが、一番知りたいコトだと思います。

クラウド会計サービスを利用するのは・・・
経理業務の効率アップに繋がると思います!

但し、どんな人も効率アップに繋がるのか?と、聞かれれば、必ずしも「YES」とは言いません。

クラウド会計サービスも複数あるので、全部が同じ仕様ではナイですが、クラウド会計サービスがご自身の事業状況に合うかどうか?そういう参考になる事を願って、それぞれの長所や短所を見てみましょうか。

クラウド会計サービスの長所とは!?

使用するパソコンや場所を選ばない

クラウド会計サービスは、特定のパソコンに会計ソフトをインストールして利用する「所有型」ではなく、インターネット上にあるクラウドサーバーを利用する「利用型」です。
なので、特定のパソコンでなくともクラウド会計サービスを利用出来るし、会社以外の場所でも利用出来ます。

これは従来の会計ソフトとクラウド会計サービスの、最も大きな違いの一つだと思います。

常に最新バージョンの状態が保たれている

クラウド会計サービスは、自身でメンテナンスは不要です。

また、税制などが改定された際、その都度必要なアップデートも自動でされるので、常に最新バージョンの状態が保たれているんです。

という事は、その都度それらの作業をするための時間や人員を、直接事業に関する時間や人員に向けられますよね?

これも、大きな長所と言えるでしょう。

導入の費用負担が少なく済む

クラウド会計サービスは、従来の「所有型ソフト」より、サーバー費や各種設定費用(追加分含む)が少額だと思います。

前の項で書いた通り、常に最新バージョンの状態が保たれているので、メンテナンスやアップデートするため、新たなソフトの購入費やメンテナンス費用も支出せずに済むのです。

どうですか?
これが全ての長所ではありません。複数のクラウド会計サービスがあるので、更なる長所だってあるでしょう。

クラウド会計サービスの短所とは!?

クラウド会計サービスに短所はナイのか?

やはり、人が作ったものなので、短所もあるだろうし、利用する側の嗜好や状況によっては「その人にとっては短所」となる場合もあるでしょう。

私がクラウド会計サービスの短所と思えるものを、いくつか書いてみます。

インターネット特有のセキュリティ面での不安

自身が使用するパソコンにインストールする、従来型のソフトを「内部型」とするなら、インターネット上のサーバーに全データを保管・管理しているクラウド会計サービスは「外部型」ですよね。

自身の手元から離れた場所に大切なデータが保管・管理されている。これ、考えようによっては不安に感じる人もいると思います。

何気に、私自身も…「ホントに大丈夫なんだろうか?」という根拠のない疑問があったりなかったり(笑。

クラウド会計サーバーは、銀行並みのセキュリティを施していると言われています。「外部」でデータの保管・管理をする事で想定される危険は、十分にサービスを提供する側も認識しているハズ。

私がサッと調べた範囲では、セキュリティ面で情報が漏れたのは利用する側が原因の事例が8割方を占めていました。

操作ミス、管理処理ミス、データの置き忘れ、など。

現状では、利用する側の原因が多くを占めているとしても、「外部」で保管・管理しているリスクが100%無いとは言えないかもしれない。

なので、それぞれの利用者がクラウド会計サービスのセキュリティ面に関して関心を持ち、都度確認する事は必要だと思います。

サービスを提供する側にとっては、この部分が一番の肝にもなると思うので、常時注意を払い、完璧なセキュリティを目指して、日夜努力しているでしょうね。

クラウド会計サービスの利用方法&操作方法を覚えなければいけない

ま、ね~。何かから何かへ変化する時、新しい何かを使えるように、その手順なり方法なりを覚えなければ扱えないので…。これも、一応短所と言えば短所になるのかなって。

ナンでもそうですが、それまで使い慣れていたモノから新しいモノへ変わった時、新しいモノをに慣れるまで、結構面倒臭いですよね(笑・・・。。

でもね、クラウド会計サービスを利用している社長さんについ先日も話を聞いたんです。
確かに慣れるまでは少し面倒臭かったらしいんですが、慣れてしまえば、従来の会計ソフトより格段にクラウド会計サービスの方が便利と言っていました。

この社長さんにとって、クラウド会計サービスは大歓迎のサービスだったようです。

クラウド会計サービスの提供側が原因による利用の不安定要素

セキュリティ面とも関係ある事ですが、ネット攻撃を受けたり、クラウド会計サービスを提供している事業者の経営状態が悪化して倒産し、、そこのクラウド会計サービスが利用出来なくなる。。という事が起こらないとは言えないですよね^^;。。

公営機関ではなく民間企業が提供元になるなら、可能性としてはゼロではない。。

なので、これらも短所になるんでしょう。

細かいカスタマイズに対する対応が弱い

クラウド会計サービス自体が、ある程度パッケージ化されているので、個々が希望する仕様に沿ったカスタマイズには弱いかもしれません。後、細かい手打ち入力に対して反応が遅いという口コミも時々耳にします。

これら、今後高い確率で改善されていくと思いますが、今々ではまだそういう感じもあるようですね。

まとめ:クラウド会計サービスが便利なのは間違いナシらしい。後は…確認ですね

如何でしたでしょうか?

クラウド会計サービス、日記の中にも書いたように1種類だけではありません。それぞれ基本となる概念や仕様は似ていると思いますが、サービスによって更なる強みや、もしかすると…不便と感じる事があるかもしれません。

従来の会計ソフトで十分に対応出来る法人や個人事業主であれば、無理やりクラウド会計サービスに変更する必要はナイと思います。

しかし、クラウド会計サービスを使う事によって、確実に経理業務の効率がアップする法人や個人事業主があると思います。

現に、私の周りもいくつかの法人さんが、クラウド会計サービスを利用しています。感想を聞いてみましたが、皆さん好評でした。

今回の日記が、少しでもクラウド会計サービスの導入を検討されている方の参考になれば、幸いなり!です。