賞与、またの名をボーナス。ボーナスと聞いて、思わず顔がほころんでしまう方(支給を受ける側)もいるでしょう。というか、皆んなほころびますね(笑。

一般的に、賞与と言えば「夏季賞与」と「冬季賞与」ですね。この他にもいくつかあるのですが、今回は『決算賞与』について書こうと思います。

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決算賞与とは、決算期に会社の利益が出たら支給する賞与!

会社も個人業主も、年に一度決算をします。その際、会社や事業所で利益が出た場合、その利益に応じて社員に賞与として還元しようというのが決算賞与です。

会社としては、決算期を迎えるにあたり、節税対策の色合いも濃い賞与となるかと思います。

決算賞与を経費として計上するためには、条件が3つあるのです!

そうなんです。
決算賞与を経費として計上するためには、下記に記載した3つの条件があります。

  1. 該当する事業年度が終了する日までに、賞与金額を対象となる全従業員へ通知する。
  2. 該当する事業年度が終了した翌日から1カ月以内に全額支払う。
  3. 「未払い」の賞与として、決算時に経理処理する。

上記3つです。この3つを全て行って下さいね。

支給対象となる従業員への通知はどうすればいいのか?

通知に関して、決まったフォーマットはありません。
支給明細を渡すでもいいし、「通知書」として渡してもいいと思います。支給明細も通知書も本人へ渡す場合、通知日と支給額の記載が一番重要になります。

これら、決算日を迎えるまでに通知して下さい。

そして、それを受け取った従業員は明細なり通知書を受け取ったというサインをしてそれを会社で保管しておいて下さい。

それが「通知をした。通知を受けた」という、証明になるので。

支給した証拠も残しておいて下さいね!

支給に関しては、振込であれば通帳に記帳されるので、これで証拠となります。もし、現金で支給する場合は、支給を受けた従業員から領収書を書いてもらい、それを会社で保管しておいて下さい。

何故、この3つを守らなければいけないのか?

会社のスタッフ全員で創出した利益を決算賞与として社員に還元するのに、イチイチ条件があるのか?

どの賞与も、会社が生んだ利益に応じて支給されるのですが、夏季賞与や冬季賞与と決算賞与は、少し性格が違うと思うんです。

決算は、決算月の翌月から2ヶ月以内に集計をし、確定申告します。そういう点からすると確定申告する迄に、より正確な利益額を算出し、それに応じて賞与を支給してもイイじゃん?!って思いませんか?

でも、これは会社側にとっての理論です。こういう事をされると面白くないと感じる方々もいます。

税務署です(笑。

勘の良い方なら、「あ~なるほどね~~^^;」と、分かって頂けるかな??

ま、3つの条件をクリアすればイイのですから、スマートに守りましょうね。

賞与とは、支給する義務はナイお金。あくまで会社の状況次第です!

そうです。夏季賞与も冬季賞与も、今回書いた決算賞与もそうですが、賞与は給与とは違います。

確かに、賞与を貰えるのと貰えないのとでは所得に大きな差が生じます。従業員のやる気にも関わってきます。

でも、賞与は支給する義務はありません。あくまで会社の経営状態次第なのです。

なので、今賞与が支給されている方は、これからも支給し続けられるよう~従業員全員で会社を盛り立てて下さいね!

まとめ

今回は、決算賞与について書いてみました。いかがでした?少しでもお役に立てれば幸いです。

賞与一つ支給するにも、場面によっては気を付けなければいけない時や事があります。これらについても、周囲に詳しい方や税理士がいらっしゃるようなら、随時確認してから行って下さいね。