クラウドやAIで進化する経理業務、経理担当の未来と重宝される人材とは!?

毎年、春になると”少し違和感のある”スーツを着た人達を街で多く見かけます。そう、学業を終えて社会人になった若者達です。

とても初々しくてシュッとしてて、自分自身がどれだけ古くなったのかを明確に感じれる春(笑…。。

そんな彼ら彼女らを見て、ふと感じたんですよね。「そうか、経理の仕事に就いた若者もいるんだろうな」って。もし、これから経理の仕事を続けていくとしたら。10年後、、いや、5年後でも大きく経理を取り巻く環境は変わっているかもしれない。

どんな仕事でもそうかもしれませんが、未来に起こることの全てを予見することは出来ないです。でも、今を大切にしていきつつ~これからの仕事のあり方をイメージするのは、今を大切にする参考の1つにもなるのかな?って、思います。

この春社会人になった若者達に、10年後の仕事のあり方をイメージしてる余裕はないと思いますが、新しい世界へ飛び立つのは、若者だけではありませんからね!私のように、40歳を過ぎて未経験で経理の仕事に就く”元若者”がいないとも限らない(笑!

そんな、大人のフレッシュマンに向けてでもいいですよね。

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すでにこの数年でも大きく変化している経理業務!

もし、経理=数字の入力。って事だけで捉えるとしたら??

もしかしたら数年後…今、経理担当の人が3人いらっしゃる会社であれば…場合によっては1人とかになっちゃう可能性はありますね。。経理ソフト1つ取ってみても、この数年で大きく変化しています。私が経理の仕事に就いた頃は、何から何まで、経理ソフトに手入力していました。

しかし、今は多くの経理ソフトはクラウドを使用していて、手入力もかなり減りました。通帳やクレジット利用は、必要な手続き(ネットバンキングの設定利用など)をして情報を登録すれば、以降は取り込みたい範囲を設定して処理したら~自動で取り込みますからね~。

取り込まれた各種取引も、最初に相手先や科目を設定すれば、以降はソフトが判断して取引履歴を取り込んだ際に、その相手先に科目を付けてくれます。

これを初めて目にした時は驚きました(笑。そして「こりゃ~楽になっていいぞぉ!」とも。何から何まで手入力するのはとても大変だったので。

しかし…楽になるということは??

そうなんですよね(笑。。

楽になるという事は、その分手間が省けて~人手も省ける。ということになるワケです。

経理という仕事はバックオフィスで、生まれたお金を管理する仕事です。経理は大切な仕事ですが、経理そのものがお金を生む仕事ではないので…それにかかる人件費(コスト)を減らせるとしたら?それは会社にとって悪い話ではないと言えます。

なので、将来的に経理のスタッフが今までより右肩上がりで増えていくというイメージはしづらいですよね(苦笑。。

なら…いつか経理担当者はいらなくなるのか?!

経理業務の日常する事の一つである、経理ソフトが以前よりも格段に自動処理化されてきている中、経理担当者はいらなくなるのか?

そんなことはないと思います。

経理ソフトが自動処理化されても、お金の使い道や管理、運用など、それらを考えていくのは人間です。それすらもAIがする時代が来る??としても、それはまだ先の話でしょう。

というか、、AIには突発で生じた事案や、それに伴って瞬間的に判断して行動することは出来ないと思います。

経理業務は、会社の頭脳です。AIに人間が駆逐されていくのではなく、人間がAIを便利なツールとして利用する。このスタンスであるべきだと私は信じています。

これからは、こんな経理担当者が重宝される!

単に、お金を集計するだけの経理担当者であれば、今後更に進んでいく情報処理の技術革新に飲まれてしまうかもしれません。

でも、すでに色んな会社さんで始まっているのではないでしょうか。「モノ言う経理担当者」が(笑!

その会社で起こっている各種案件に対して、実務担当者と同じくらいの理解度をもって、入ってきたお金や出ていくお金を捉えている。加えて、それを経理面の角度から実務担当者と一緒にその案件の優先順位や案件の価格設定などにも参画する。そんな経理担当者さんです。

もはや、経理担当者というより…経理コンサルタントと言ってもいいかもしれません。

独り法人の代表者さんは、まさにこれですよね。
企画担当であり、営業担当であり、実作業担当でもあり、経理担当でもある。独り法人の代表者さんは、これらを包括しています。ある意味、ブレてないワケです。

ただね、、1人で全てを行うので、そりゃもう…大変というね。

いつかどこかで、全ての事案を1人で処理することが出来なくなってくる。それは、その事業が伸びてきているから。という理由であるなら、とても良いことでもあります。

その時、スタッフとして雇用するか?外注として依頼するか?それは、それぞれのメリットとデメリットを考えながら判断していくことになりますけどね。

二毛作な経理担当者も面白い!

経理担当者でありながら、企画担当や営業担当も兼ねている。そんなケースも面白いでしょうね!

多角的な目線で捉えることが出来ます。企画や営業に携わることで、経理業務にも良い影響が出るかもしれません。

気に留めておくこととしては、その企画なり営業なり、それらの本質を捉えた上で行うということです。経理面の目線だけでそれらを捉えると~本来目指すべき方向に行かなくなる恐れもあるでしょうからね。

なので、「誰にでも出来ること」でありながら、「誰でも出来る」とは断言出来ない。…ムムム??って感じですけどね(笑。。

会計士・税理士という職業はこれからも必要です!

単にお金の集計処理だけをしている場合を除いて、会計士さんや税理士さんという職業は、会社がこの世に存在している限り~必要な職業だと強く信じています。

会計士や税理士は、一定期間その業務に従事した上で、とても難しい国家試験に合格しなければなりません。その国家試験に合格した時点で、すでに豊富な知識を持っています。その後多くのことを経験されていく中で、豊富な知識に磨きがかかり、応用力や汎用性や発想性が加わり、それが更なる大きな経験値となって、私達の心強い味方として色々な助言や提案をしてくれる頼もしい存在となります。

私にも、知り合いの会計士や税理士がいます。皆さん、それぞれに素晴らしい知識と判断力をもっていて、いつも助けて頂いています。

私は会計士でも税理士でもありません。しかし、こうして経理関係の業務に携わっています。そんな私でも出来ることはあります。私と会計士や税理士が敵対するような構図にはなりません。お互いに良きパートナーとして、会社の経理を支え、提案し、守り、攻め、運用し、発展させていく。そんな関係でありたいと思っています。

独り法人には、これから有利かもしれません!

上記「これからは、こんな経理担当者が重宝される!」という項でも書きましたが、独り法人の代表者さんはその会社で起こっている事業の全てを担当している、いわゆる選手兼監督(プレイングマネージャー)です。

経理ソフトなどのツールがどんどん便利になっていくというのは、独り法人の代表者さんにとって~とても助かることであると言えるでしょうね。その分、処理する労力の時短にも繋がりますから。

独り法人にとって、経理スタッフなり営業スタッフなり、従業員を雇用するというのは、とても大きな決断です。人を1人雇用すれば、当たり前ですが~その人に給与を支給します。それに耐えられるだけの体力を会社が持っていなければいけませんからね。

まとめ:やはり経理は必要なんです!

独り法人で代表者さんが経理を行うにしても、経理担当者としてスタッフさんが行うにしても、経理業務そのものはこれからも必要です。

経理=数字の入力。だけではありません。経理とはお金に意思を持たせる仕事です。

AIがどれだけ便利になったとしても、自力でゼロから判断して処理したり、その時のケースに最適なお金の使い道や運用を実行するという事は出来ないでしょう。必ず人間が関わる必要があります。

2045年にシンギュラリティ(技術的特異点)を迎える?!というニュースを目にされた方々も多いと思います。コンピューターの性能が人間の脳を超えるという予測を指したニュースですが、もし?そうなったとしても、それでもコンピュータを操るのは人間です。

コンピュータが人間と同じような行動をするには…超高性能なターミネーターが開発されないとね…。ただのターミネーターではダメです!そうなるまでには若干時間がかかるでしょうから(笑)~私達しか出来ない発想力と判断力と行動力を存分に発揮していきましょう!