先週、個人事業主の知人と経理打合せをした時の事です。打合せ中に突然「あ!そうそう、聞きたい事あったんです。私が使っている個人名義の携帯電話なんですけど~、仕事で使っているので経費で落とせますよね?」と早口で聞いてきました(笑。
私は、「あ、ええ、、勿論落とせますよ~」って答えたワケです。
加えて、「但し、その携帯電話が仕事にどれくらいの割合で使われているのか?には、気を留めておく必要があると思いますよ」とも。
そこで、「おっ」と感じました。法人の代表者(主に1人法人)の方で、同じようなこのような経理的疑問を持っている方がいるかな?って。
法人なら法人名義が基本、個人名義なら仕事で利用するかがポイント
個人で事業をされている方は、主人公は事業主ご本人。法人で事業をされている方は、主人公は法人(会社)になります。
という事は、法人で事業をしていてその業務で携帯電話を使う場合、携帯電話の名義は法人名義であるのが基本線だと思います。
事務所(自宅兼事務所含め)や口座だって、法人の名義ですからね。
でもね、思いますよ。1人で法人をされていて、尚且つ法人名義で携帯電話を購入するだけの金銭的余裕が無い中でありつつも、事業していくのであれば~携帯電話は法人名義にしないとダメなのか?って。
これ、若干難しいコトかもしれないですが、個人名義でもその携帯電話でガッツリ仕事に使用しているのであれば、経費で落としてもいいのではないのか?!と思うのです。
法人名義にできる状態であれば、個人名義から経費で落とす理由がない
私、日頃からよく言うんですが「説得力」は必要だと思います。例えば!
- 複数台の個人名義で携帯電話を所有していて、それら全部の携帯電話を仕事に使っているという事にして経費で落とす。
- 法人口座にある程度先の期間において、金銭的余裕があるにもかかわらず、頑なに法人名義の携帯を購入せず、個人名義の携帯電話を仕事用として使って経費で落とす。
とか。
こういうケースだと、もしかすると…経費で落とす説得力に欠けるかもしれません。
そもそも、経費として計上する説得力ってどこに対してなのか~?
個人名義の携帯電話を仕事に使用し、それを経費計上する説得力を持たせるには!?
- 所有している携帯電話はその1台のみ
- 名刺の電話番号は、当然その携帯電話の番号
- 銀行や税務署や取引先等、届出連絡先も当然その携帯電話の番号
というような環境になっているのは最低限必要ですよね。
さっきから、説得力、説得力、って言ってますが、どこに対しての説得力か?というと、勿論~自分に対してとか仕事に対して、というのもありますが~早い話、税務署ですよね。
「この費用は確かに法人として使用したものです」って、説明がつくようにしておく事が大切になります。
なので、携帯電話の利用明細を保管しておく事も必要でしょうね。只、、最近はペーパーレスが進んでいて、個人名義の携帯電話って、利用代金を引落しにしている場合~Web等で確認するようになってる事が多いと思います。
であれば~
エクセルに毎月の利用代金を入力した表を作成し、それを月ごとor年度ごとに保管しておく
というのも手としてあるのかなって。
その場合、エクセルに入力した金額に信憑性はあるの?となった時は~
- 振込みで利用代金を支払っている方は支払った際の控えを保管しておく
- 個人の口座から引き落としている方は、通帳に記帳されているので、必要な時にはその箇所を提出出来るように備えておく
とかね。
まとめ:大切なお金と事業を行うために、必要なモノや情報を揃えておく。これも大切!
法人を設立して事業を行う目的は、携帯電話を法人名義で購入する事ではナイと強く信じています(笑。
体裁が整っていない中で、そういうトコに対して過分に神経を使う前に、本分である事業の成功を健全に目指す。そういう時期において、既に所有している個人名義の携帯電話を仕事用として使い、それを経費で落とさせてもらう。これって、悪なのかな~って思うんですよね。
法人を設立し~事業を始め~使えるモノや情報や創意工夫を駆使して~始めた事業を軌道に乗せ~利益を生む。これが大切でしょ~。
最初は、個人の携帯電話を使って仕事をしてたけど、やっと法人名義の携帯電話を持つ事が出来た。そうなれば~これはこれで嬉しい進歩の1つかもしれないですね。
あ、今回書いた事は、法人の代表者の場合であって、スタッフさんを対象とした事ではありません。もし、スタッフさんの個人名義の携帯電話を仕事用として使ってもらった場合、それを会社でいくらか負担してあげるのであれば、給与の手当等で支給する事になるんでしょうね。その場合、課税対象になってしまいますけど^^;。。