書店へ行くと、経理という枠を超えて、仕事に対する指南本や啓発本が本棚を飾っています。しかも絶えず新書が出てますよね。皆さんも、1度は何らかの本を手に取った事があるのではないでしょうか?
書店に限らず、ネットでも仕事についての記事は無数に掲載されています。著者が独自の切り口で色んな人やモノに例えたり、キャッチーなメソッドを提案したりしていて、それらを見比べる楽しさを感じてしまうほどです(笑。
経理に限らず、誰もが仕事に対する悩みと格闘しながら取り組んでいる
何故にこんなにも多くの指南書や方法論的な著書や記事が発売・掲載されているのか?
そう、それだけ多くの人達が仕事に対する考え方や取り組み方に悩みを持っていて、それを解決したい!解決するには?!と模索しているからでしょう。
私自身も経理や財務の仕事を通して、日々格闘している毎日ですし、これからも格闘は続いていくと思います。
私の経理業務の基準値、それは仕事に対する姿勢や考え方にあります
そんな私ですが、今まで格闘してきた経験の中で、NAOTO流「積極的仕事主義」とでも言えばいいのでしょうか。そういうモノを搭載して、日々の仕事に活かしています。
誤解を恐れずに言うと、経理関係の情報をお伝えするためのコンテンツでありながら、それと同様(もしくはそれ以上?)に仕事に対する考え方や姿勢についてお伝えするのも大切なのではないか?!という気持ちがあります。
何故なら、体得した知識も情報も技術も、その人が持つ仕事に対する考え方や姿勢によって、最高の武器にもなれば~残念な武器にもなりかねない。と思っているからです。これは経理に限らず、どんな仕事にも共通しているかと。これから各項目について色々お伝えしていきます。あまり壮大な事は書きません。ごくごく身近に感じる事からお伝えしたいと思います。
そして、言ってしまいますね。今回の記事タイトル「スキルアップしたいなら仕事の考え方や姿勢を向上させるだけで10倍以上の効果が!」この方法、すでに皆さんは知っています。言葉を変えて言えば、それが出来ない理由も皆さんは知っていると思いますよ。
人生は選択と実行を常に繰り返している、仕事もまた同じこと
「選択し、実行する」これの繰り返しと連続ではないでしょうか(笑。とてもシンプルな言葉ですが、実際はどうなのか?
選択という言葉の意味は『多くのものの中から、よいもの、目的に叶うものを選ぶこと』です。ではどうやって選びますか?先ず、それらがどういう内容であり特徴を持っているのか、長所と短所はナンなのか?を「知る」必要があります。それを踏まえて「判断」し、「決断」するワケですよね。
実行という言葉もしかりです。『実際に行為をする』という意味ですが、いつ・どのタイミングで・どのように実行するのか?実行する事でどんな事態(良い面悪い面)が予想され、それにどう対処するのか?これらも「実行」した事で必要になってくると思います。(選択した内容によっては…「しない」「止める」「行かない」という実行もあるのかなと思っています)
「選択し、実行する」。言葉は短いですが、沢山の事が凝縮されています。言葉として見える部分と見えない部分、両方を大切にして下さい。きっとご自身の仕事力をUPさせる一助になると思います。
なーんて、重たい感じになってますが…これ、実は殆どの人達が出来るハズなんです。だって、ご自身のプライベートや好きな事に対して…チャンと選択&実行してませんか(笑?
仕事で言う「頑張ってね!」「頑張ります!」の本当の意味とは?
頑張る。別の言葉で言えば「努力する」ですかね。頑張るのは、仕事を成し遂げるため、とても大切な要素の1つにもなると思います。
只?私が時々感じることがあるのです。仕事で使う「頑張る」、この意味とは?と。仕事で使う「頑張る」は「結果・成果を出す」という事だと考えているからです。
『めちゃめちゃ頑張って、上司に提出する先月の資金繰り状況表を作ったけど、指定された提出日に間に合わなかった』この「頑張った」ってどう思いますか?重ねて言いますが、頑張る・努力するのは、とても大切なんです。
大切なんですが…仕事では、この場合だと残念ながら評価にカウントされないですよね。。努力する意味の頑張りが評価になるのは学校です。仕事で肝心なのは、頑張ったその先がどうだったのか?なのです。乱暴な言い方ですが、頑張らなくても指定された日に資金繰り状況表を提出出来るのなら…頑張らなくてイイと思います。
仕事は、頑張ることが目的ではないのです。結果・成果を出すのが目的です。結果・成果を出すために、大抵は頑張らなければ結果・成果を出せない事が多いから、「頑張る」のが大切であり必要なのです。
結果を出せなかった頑張りは、評価ではなく反省点となります。頑張った度合・頑張ったタイミング・頑張った方向、それぞれの正しかった箇所や間違っていた箇所や足りなかった箇所を把握し改善し、次に活かす。その際、前回の反省点が多少なりとも役に立って良い結果を出せた時、そこで反省点は成仏出来るのかな~って(笑。
あなたの目的と目標の掲げ方は、しっかり合ってますか?
「目的」「目標」、仕事でイヤってくらいに目や耳にする言葉ですねー。取り組む仕事の内容によって不要なケースもありますが、多くの場面で用いられます。
ところで、目的と目標って、ゴッチャになったりしませんか?「それを目指し、獲得する・手中に入れる」という意味において、2つの言葉は似ているけど~違うと思うのです。
目的って「的(まと)」という字ですよね。そう、的に当てたいワケです。的に命中させるには~的に当たる軌道を通らなければ命中しませんよね?その軌道を通るための標識が「目標」だと思うのです。そう、目標という字には「標(しるべ)」が入っています。
標識・道標(みちしるべ)、これらは、行きたい場所へ行くためのチェックポイントです。行きたい場所(目的地)までの距離が分かり、同時に~この道が行きたい場所(目的地)へ繋がる正しい道である。という事が分かります。
どうでしょう。経理業務は勿論~それぞれの業務の中で「目的と目標」を掲げているとしたら、その掲げ方は合っていますか?新ためて確認してみると…もしかしたら命中率がUPするかも?!しれません。
仕事に対する金言銀言コーナー!ご自身の自力UPの一助になれば
- 仕事を教えるのは「手順」と「方法」だけではなく、「心構え」も伝えなければ「仏(ほとけ)作って魂入れず」になる。
- 自分で自分を誉められるようになるには、どれだけ自分に厳しいかがカギになる。
- 楽しい仕事とは、楽な仕事ではない。
- 「挨拶を交わす」とは、挨拶を発し、挨拶を返すことである。
- 「歴史」とは、今日と未来のヒントを探す宝の山。年代や人物を暗記する科目ではない。
- 案出し2割:実行8割。実行すれば創造。案出しだけなら妄想。
- 「金儲けは飽きる。商いは飽きない。」金だけを見るのか。その周囲(モノや人)も見るのか。
- 人は、説得力で動く。遅刻する人が「遅刻をするな!」これ、届かず。
- 分かって欲しければ、分かってあげて。
- 大人(年長者/年配者)の言葉は、経験値の宝庫。でも、鵜呑みにしないで。
- 「自己評価」と「評価」この違いに気付けば、仕事の精度は確実にUPする。
- 「自分がされて嬉しい事を他者にしてやれ」ではなく「他者がされて嬉しい事を他者にしてやれ」
- 仕事は遊び心。遊びは真剣に。これが分かれば達人なり。
まとめ:なぜ、仕事についての指南本や啓発本が絶えず発売され続けるのか?
今回、仕事に対する考え方や姿勢について、私が感じている事を書いてみました。共感頂ける箇所が一つでもあれば、嬉しいです。とはいえ、こちらについては全て書き尽くせてもいないので、数回に分けてお届けしたいと思います。
さて。まとめとして見出しにも書きましたが、なぜ、仕事についての指南本や啓発本が絶えず発売され続けるのでしょうか。今回の日記冒頭にも書いた『スキルアップしたいなら仕事の考え方や姿勢を向上させるだけで10倍以上の効果が!」この方法、すでに皆さんは知っています。言葉を変えて言えば、それが出来ない理由も皆さんは知っていると思いますよ。』に繋がることでもあります。
著者ごとに特色はありますが、ぶっちゃけ…書いてある内容は、結局どの本も同じだと思うんですね(笑。同じことが書いてあるのに、ドンドン新刊が発売され~ドンドン売れる。答えはとてもシンプル。
「皆さんが読者」だからです。
本を読んだことで充実感と達成感を覚え…実践しないからです(笑。暫くしたらまた同じ悩みが起こります。そりゃそうですよね、実践していないんですから。皆さんが「実践者」にならず「読者」でいる限り、これからも仕事についての指南本や啓発本は新刊がドンドン発売されるでしょう。
イジワルな言い方をしましょうか?これらの本の著者や出版社は、皆さんに「これで仕事力は必ずUPします!」と、呼びかけていますが…本音は実践者になって欲しくないんですよ。ずっと読者のままでいて欲しいんです。そうすれば、これからも本は順調に売れ続けますからね(笑。ナンか…ホントにイジワルな言い方で^^;。。
仕事に対する考えや姿勢に悩みを持っている、そしてそれを解決したい!と思っている方々へ。
実践、実行して下さい。難しいかもしれません。面倒臭いかもしれません。勇気がいるかもしれません。でも、だからこそ、実行して下さい。