経理業務にコミュニケーション能力は必要か！？

経理業務＝日々の資金繰り、経理ソフトへの入力作業、給与計算、経費の精算、仕入先への振込処理、売上先からの入金確認、各種必要書類の管理、などなど。

これら、全て経理担当の大切な業務です。こうして文字で見ると、それぞれ「計算」「振込処理」「入力」「精算」「書類の管理」など、《個人で黙々と行う作業》という印象を持たれるかもしれません。実際、そういう状態があるのは事実だと思います。

しかーし！私は思います。経理こそ、コミュニケーションスキルが必要な業務であると。

経理は数字と向き合う孤独な作業？いいえ、それだけじゃないですよ！

経理は単なる計算や振込処理をするのが仕事ではナイのです。それは「経理という仕事」の「計算」という作業であり、「振込処理」という作業です。それぞれ大切な作業ですが、それらが経理という仕事の全貌ではありません。

確かに、経理は「これでもかぁ！」ってくらい数字と徹底的に向き合う仕事です。数字(お金)を確認＆管理する仕事であるからこそ、お金を生む、お金を使う、お金を貰う、お金を払う、それらに関わっている「人」と緊密に接する仕事でもあると思います。

実を言うと…これは、私にとっても新鮮な驚きでした。経理の仕事をするまでは、『経理＝地味、黙々』というイメージを僅かながら持っていただろうし、経理が他の部署と接する場面でパッと浮かぶのは…給与明細を貰う時と経費の確認をする時くらい？みたいな(笑。

でも・・実際は大違いでしたよ！むしろ、コミュニケーション能力の重要性・必要性は経理が一番じゃないのか？！とさえ感じたくらいです。これ、大袈裟でなくね。

経理とは、会社の血流を潤滑に循環させるための重要な業務である！

社外の人達との各種確認
社内の人達との各種確認
社内の人達への各種報告や提案

これらの業務にあたる時、単なる事務的な連絡や報告だけとは限りませんよね。先方(社内の人)に説明したり折衝したりしながら、相手の希望や思惑を読みつつ＆理解しつつ、それでいて～こちら側の希望を伝え＆理解してもらい、両社(社内の人であれば両名)にとって納得出来る着地を目指し、着地する。

中には相手側から不条理な事を言われたり、難しい提案をされたりする事もあるでしょう。それを経理担当として担える最大限を以って、業務に当たる。まさに「担当」であるワケですよね。

私は、生粋の経理マンではなかったのが幸いしたのか？？分かりませんが、人に説明したり折衝したりするのが苦ではありませんでした。むしろ・・面白かったとさえ感じているかもしれません。

単なる経理作業で終始し、それで支障が無かったとしたら・・経理という仕事の面白さや難しさを、これほどには実感出来なかったと思うので。

面白かった。なんて言ってますが、実際は大変な事も沢山あったんですよ(笑？！大変だったんですが～大変だった分だけ身になっている。というトコロでしょうか。

個人事業主や一人法人は、全て自身で行うためブレないが！？

前項に書いた事、個人事業主や一人法人の代表は、企画・営業・運営・経理＆財務。全てを自身で行うので大変ですよね。大変ですが、自身なのである意味ブレはないorかなり少ないでしょう。

ではあるのですが、経理出身者が個人事業主や法人を設立するという形って、もしかしたら経理・財務・税務に関係する事業が多いかもしれませんよね。

何か商材を持って売上を発生させる事業の場合、モノを生む能力や売る能力には長けているのは当然です。では、経理面についてはどうなんでしょう。勿論、経理面についても分かっている方もいるでしょう。それは素晴らしい＆心強いです。

私がお付合いさせて頂いている個人事業主や少数法人の代表の中には、経理面については「モノを作ったり売ったりは得意だけど、経理関係は…ねぇ、、ちと苦手＾＾；」とおっしゃる方々もいらっしゃいます。

完全に揃っている人が個人事業主になったり法人の代表になったりするワケではありません。苦手だと感じるのも共感します。
苦手かもしれませんが、事業をする以上～経理は不可欠です。得手不得手はあるにしても、経理という仕事の全貌を担うには、コミュニケーション能力はとても重要であると思うので、今回の日記がそういう意識付けの一助になれば嬉しいです。