資本金。ズバリ!会社の「元手」「体力」「規模」です。
とてつもなく大切なお金です!
資本金10万円の会社は
10万円が元手なので、10万円を元に売上を立てる算段をします。
10万円の体力なので、売上が立つまで、10万円でやりくりします。
10万円の規模なので、対外的に「元手10万円の会社」として、評価されます。
資本金200万円の会社は
200万円が元手なので、200万円を元に売上を立てる算段をします。
200万円の体力なので、売上が立つまで、200万円でやりくりします。
200万円の規模なので、対外的に「元手200万円の会社」として、評価されます。
上記を見ると、資本金200万円の方が圧倒的に有利というか~心強いですよね?
そう思います。
少しでも、「多い元手」と「強い体力」と「大きな規模」があった方がいいです。
資本金が多ければ、会社の資金繰りは楽です。
金融機関から借金せずに済むかもしれません。
(設立間もない時は、会社の信用度が低いので・・・数百万単位のお金を安易には貸してくれませんけど。。)
資本金の最適な目安とは?
私が以前聞いた事がある「定説」によれば~
『何も売上が無くても、最低3ヶ月は会社を持たせることができる資本金を用意する。』
この理由とは
「会社設立時に、事務所の契約金や備品費で、100万円が必要だとする。加えて、最初3ヶ月の運転資金が100万円必要だとするなら、200万円の資本金を構える。
その間に売上を上げることが出来れば、資本金を割らずに会社のお金が徐々に回っていくから。」
だそうです。
確かに「なるほど!」と思います。
でも~~!
必ずしも、多額の資本金でないとダメ!という事ではありません。
今は、資本金0円でも会社を設立出来ます。
資本金0円で設立して、売上を立て~順調に取引をし、周囲とも良好な関係である会社はありますから。
必要な事に対して~対応出来る環境を作る
その会社が「何をする、何をしたい」会社なのか?!
これが一番大事です。
それに応じて、必要な資本金があれば何の問題もナイのです。
もし、資本金を使わずとも、売上を立てる算段が100%ついている。または、既に売上が立っていて、10万円の資本金で会社の資金が十分に回るなら、10万円でいいでしょう。
もし、売上が立つまで、出費が0円なら、5万円の資本金でもいいでしょう。
もし、取引先に対して既に取引するに必要な関係値があるのなら、資本の規模を気にする必要がないから、資本金の額に多大な神経を使わなくていいでしょう。
もし、取引が、B to C(一般消費者)なら、相手は個人であり、会社相手よりは資本金の額をあまり気にしないから、必要以上に体を気にする必要はないでしょう。
もし、対外的な評価(特に金融機関)をある程度考慮する必要があったり、融資の可能性などを考えるなら、資本金10万円より、100万円の方が有利でしょう。(「100万円」という金額が有利なのではなく、10万円より多い方が良い、という意味での「100万円」です)
もし、派遣業をされるなら、資本金1,000万円以上が必要なので、1,000万円を用意する必要があるでしょう。
もし、潤沢なお金(1,000万円以上)があったとしても、設立時の資本金が1,000万円以上だと、設立初年度から「消費税の課税対象業者(消費税を納税する)」となります。
資本金が1,000万円未満であれば、消費税は会社設立から2年間免除(他の条件で免除されない場合あり)されますから、単にお金があるからという理由で、多額の資本金を用意する必要はないでしょう。
と、いうように、必要な事に対して~対応出来る環境を作ればいいと思います。