超平凡な中年の経理職が起業!これから独立を目指す人へ「伝えたいこと」

私の日常、、起業してから~なんやかんやで5期目も半ばになりました(笑)。。

最近、打合せや街中(電車の中とか)で、チョクチョク耳にするのです。

「起業」って言葉を。

起業したい!起業した!起業ってなんだー!起業したらどうなるんだ!起業して良かった!(…起業しなきゃよかった!^^;)などなど。

「起業」の後ろにどんな場面があるのか?!は、その人それぞれでしょうけどね。

私は、経理業務で起業しました(最初の1年は個人事業主として)。とはいえ、会計士でも税理士でもありません。複数の小規模法人(独り法人や2人~3人の法人)さんの経理代行や経営の基礎的なサポートをしています。専門的な事や決算などは、プロである税理士さんにお願いしています。

小規模法人さんって、お金を生む人達はいますが、生んだお金を管理する専門の経理スタッフを雇用するまでには至らないケースが少なくありません。大抵は代表者さん(もしくは代表者さんのご家族の方)が経理を兼ねている場合が多い印象です。独り法人さんは、”独り”なので代表者さんですけどね。

このサイトも、私が経理業務に携わってから経験した事や出来事を元に書いています。

サイトのプロフィールにも書いていますが、私が経理業務に初めて携わったの…40才を越えてからなんです。

私みたいなケースで起業する者もいます。

今回は、な~んとなくでも、ぼんやりとでも、起業に興味を感じている人へ向けて記事を書いてみようと思います。

個人的には…起業に興味がある、してみたい、って思ってらっしゃるなら、その気持ち大切にゆっくりでもいいから育てて頂きたいっ!というのが本音です。

スポンサーリンク

起業って、非凡な人だけがするのではありません!

個人事業主であれ、法人であれ、自分自身(共同経営者がいる場合は、その人も)が代表となって仕事をする手段として、起業があります。。

起業は~~

  • 起業するために必要な各種手続きとそれにかかるお金の用意
  • 事業の設定とその準備
  • 売上(仕入)、利益
  • 決算、納税

超ざっくり言えば、この4つがあれば、起業出来て~その後、仕事をし続けていけます。

…重ねて言いますが、超ざっくりなので、、この4つについて、その中身はそりゃ~沢山の事がありますけど、今回の記事ではそれらについての内容ではないので、詳しく書かない事をご了承下さい。

起業って、非凡な人だけがするものではありません。現に、超平凡な私が起業していますからね(笑。

法人を設立するのって、難しいのか?!

「も~むちゃくちゃ簡単です!」
とは…言いません^^;。。

でもね、法人を設立するのって…手続きなんです。
より効率良く事が進むよう工夫した方がいい場面はありますが、手続きには順番と期日があります。期日を守り順番通りに進めていけば、無事に済んでしまうんです。

そして、法人を設立するのに必要なお金がかかります。でもね、、これも用意するしかないんですよね。事業をするため、”利益を追求する”法人を設立されたいなら、必要なお金が無ければ設立出来ないので。これはね、お金を用意する!はい、明快です(笑。

なので、起業って…とても大変なのかな…??って、思ってらっしゃるなら!

手続きの内容や期日や必要なお金はハッキリしてるので、その通りに進めればチャンと設立出来ます!と、お答え致します。

何の事業をするのか?!

これですね。

何の事業をするのか。これによって、個人事業主なのか、法人なのか、一番フィットする形を選ぶことにもなります。

※その事業は、どれくらいのお金を生むのか?

どれくらいのお金を生めばOKなのかは、私には分かりません。ぶっちゃけ、沢山あればある程イイ!ってなっちゃいます。

個人事業主なり、法人なり、仕事をし続けていくのに必要な売上と利益があれば、いいのです。売上の殆どが利益になる業種もあるでしょうし、それ相当の仕入(原価)が発生する業種もあります。

売上から仕入(原価)を差し引いたお金が、一先ず粗利になります。

粗利から、各種費用(諸経費や代表者やスタッフの報酬・給与)を支出・支給して、集計後に確定する納税分のお金があれば、翌期へGO出来ます。

利益も、「売上総利益」「営業利益」「経常利益」「税引前当期純利益」「当期純利益」などなど、箇所箇所で色んな名称の利益があります(笑。

あなたがしたい事業、興味をお持ちの事業が、どのくらいのお金を生むのか。それを把握したり想定する必要はあります。それによって、使えるお金が決まるからです。

変えて言えば、あなたが得たいお金に対して~その事業はそれを叶えるのか?もしくは…それを叶える事業は何なのか?と、言うことも出来ます。

※「楽しい」「役に立つ」「利用価値がある」「美味しい」これらがどれくらいの質量か?!

  • 楽しいゲームが沢山売れます
  • 便利な道具が沢山売れます
  • 人に喜びを与える楽曲が沢山売れます
  • 利用価値の高い交通手段を沢山の人が使います
  • 美味しい食べ物屋さんに沢山の人が行きます

世の中のモノって全てそうでしょ?
その事業で生まれるお金は、「楽しい」「役に立つ」「利用価値がある」「美味しい」これらがどれくらいの量と質であるか?あったか?によると思います。

嫌な言葉かもしれませんが、商売って…人の欲求(弱み)を突く行為だと思っています。

「●●な事がしたい」「●●が欲しい」「●●が知りたい」「●●へ行きたい」「●●が食べたい」これら欲求を全て”弱み”と例えた場合、それらの弱みを解決したり、満たしてあげる質量が大きければ大きいほど、売上に繋がる可能性も広がります。

利益は、その業種によって様々ですから、必要な利益を得られるよう一考する必要はありますけどね。

あなたが興味を感じている事業は、どれくらい喜んでもらえそうですか?

売り手でありながら、どこまで買い手目線に迫れるか?!

あなたの事業で扱う「商品」。それがモノであれ情報であれ、それを買うのは買い手であるお客さんです。・・・当たり前だろ!ですね(笑。。

売り手であるあなたは、同時に”何かを買っている買い手”でもあります。

そう。てことは、あなたは売り手でありながら”何かを買っている買い手”でもあるワケで、売り手と買い手の両方の目線を持てている。ハズなんです。

ハズなんですけど。これがおもしろいところで。。

買い手の目線や心理を分かっているハズなのに、売り手に回った途端に買い手の目線や心理を忘れてしまう人達が実に多いのです。これ、本当におもしろいと思います。

「売ろう」とするんですよね。

でも、買い手でもあるあなた。買うのは好きかもしれませんが、売られるのはどうですか?イヤではありませんか?

売り手なのだから、売り手としての気持ちを捨てる事なんて出来ません。でも!買い手の心理と目線を忘れてはいけない。こんな当たり前な事ではありますが、売り手になると、これを忘れないようにするのって…案外大変なんです。

だって、売りたいですからね(笑!

理屈としては、私も十分に分かっています。でも、それを実際に行動として表現するのは簡単な事ではなかったと思います。

しかし、私はラッキーでした。それを目の前で見る機会に恵まれたからです。前職で勤務していた会社の社長が、売り手でありながら買い手の心理と目線を併せ持っていた人だったんです。

その社長は、年齢こそ私より10才下でしたが、事業者としての感性は素晴らしいものがありました。私は、その会社に入社して独立するまでの数年間、間近でそれを見て感じることが出来ました。そういう意味では、彼は私にとって「事業者、経営者としての師匠」と言えるでしょう。

どんな事業を選んだとしても、商いの根本は変わらない。私が前職の社長を見て学んだ一番大きなことです。

時間をプロデュースするのも仕事の1つです!

サラリーマンは、その会社の就業規則に沿って勤務します。

時には早出出勤もあるし、残業もある。それでも、勤務が終われば退勤します。退勤すれば、基本的には自身のプライベートな時間となります。

起業するとどうなるか。

これまた、選んだ事業によってその形は様々ですが、代表者であるあなたは出勤時間や退勤時間に厳しく縛られることは無くなります。雇用されて働いているサラリーマンではないのですから。

個人事業主なり、独り法人なり、ご自身1人で事業を営む場合、その日その日をどう使うのか。ご自身で時間をプロデュースする必要があると思います。

私個人にとってですが、これはとても楽しいことの1つです。時々楽しくない時も…ありますけどね(笑。。

社会に出て、長く雇用されて勤務してきた身なので、自身で働く時間をプロデュースすることに、最初はなかなか慣れませんでした。それまで経験してきたサラリーマン体質は、予想外に大きく習慣付いていたんですね。

でも、楽しさを感じていたので、徐々に自身でプロデュースするようになっていきました。

今では、完璧に時間をコントロールして毎日を過ごして・・・と、豪語したいところですが、、決してそうでもないようです(笑!

起業するデメリットって??

私が真っ先に浮かぶのは、社会保障の面でしょうか。

もし、個人事業主としてお一人で事業を始められるとしたら、それまで雇用されていた時に被保険者として受けていたであろう、社会保険や労働保険等のサービス。これらは受けられなくなりますね。

健康保険や年金については、国民保険(国民健康保険・国民年金)がありますが、雇用されていた時に加入していたであろう社会保険(社会健康保険・厚生年金)とは、受けられる内容が違います。

もし、貴方が独身の方だとしたら。健康な時は、これらの違いに対して大きく気にならないかもしれません。でも、必ずしも健康でい続けられると断言出来ないのが悩ましいところでもあります。

そういう事について、自力でそれらに対応出来るような準備をしておく必要があるかもしれないので、ご自身として考えておくことはお勧めします。

まとめ:起業したい気持ち、大切に育てて欲しいです!

今回の記事を読んで下さった方は、少なからず起業に対しての興味なり希望なりを持ってらっしゃるんだと思います。

私は今、起業して約5年半(個人事業主の時期を含めると6年半)経ちました。まだたったの5年半です。

サラリーマンと、起業するの、どっちが勝ってるな~!っていう印象はありません。それぞれに面白味や大変さがあります。

物事は、始めてみないと分からない事が多々ありますが、事前になるべく自身の気持ちや希望を具体的にしていく作業は必要なのかなって思います。とはいえ、その通りになる確約もありませんけどね。

私で言えば、1年先分かりません。分かりませんが、こうなっていたい!という希望は持っています。その希望を”的”にして、それを射られるよう有効と思われる”標”を必要に応じて掲げたりしています。

ご自身のキャラクターを最大限活かしていける方法、興味を感じている・注目している事業の解析・展望、これらを明確にしていく事はとても肝になるでしょう。

本屋に行くと事業経営の書籍をよく見かけます。それらの書籍の多くは非凡な人達が著者かもしれません。

40才を過ぎた人でも、もうすぐ50才になろうとしている人でも、チャレンジする扉は開いていると思います。

もう一度言わせてもらいます。

起業は、非凡な人だけがするのではありません。やりたいことがあるのなら、その必要があるのなら、チャレンジするに大いに値することだと思います。

これが、超平凡な私の正直な気持ちです(笑。