法人や個人事業主として事業されている方々にとって、本店事務所とは…まさに事業を展開する城。

仕事をする=事務所(オフィス)へ出社する。というのが従来の構図でしたが、ここ最近~一部の業種ではそういう構図に限らず、レンタルオフィスやバーチャルオフィスを借りて、事務所は登記場所としての位置付けにし、実際の仕事は自宅や外(公的/取引先など)で行うという形も少しずつ増えてきているようです。

こういう流れは、現在決して主流ではないものの、事務所の在り方と役割について考える良いきっかけでもあるように感じます。

そして、これから法人や個人事業主として事業を始めようとされている方々にとっても、一つの参考材料になるのかな?と。

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本店事務所は仕事をする場所であると同時に社会的信用の役割も担っている!

そうなんです。
仕事をするために必要な場所としての事務所ですが、それと同時に「実体としての本店事務所がある」という社会的な信用を得る役割もあると思います。

地域や物件の種類によって、事務所の形態や費用も様々ですが、事務所を構えるためにそれなりの手間と出費を払っているワケです。

これは、取引先や各種機関(特に金融機関)に対して、「チャンと手間とお金をかけて、事業に臨んでいる」という印象を与えるので、一定の信用を得られる要素にもなりますよね。

低予算&実務重視のレンタルオフィス&バーチャルオフィスは同時に悩ましい現実もある

法人や個人事業主として事業をするにあたって、必ずしも事務所を構えなければ仕事が出来ないというワケではないでしょう。しかし、法人登記や個人事業主の届け出をする際には、本店事務所(事業所)の所在が必要です。

一人で法人を設立するとして、代表者の自宅を本店事務所として登記出来れば、一先ず設立登記出来るので、事務所を構える手間や費用もかからずに素早く事業に着手する事が出来ます。

しかーし!
自宅が持ち家ではなく賃貸物件の場合…住所を住居以外に利用してはいけない、という賃貸契約になっている物件も多いです。

そこで~レンタルオフィスやバーチャルオフィスが強い味方になってくれるワケです。

金融機関に対して、印象が良くないという側面もあるのが悩みでもあります

そうなんですよね~^^;
残念ながら、レンタルオフィスやバーチャルオフィスが、オレオレ詐欺などに代表される事業犯罪に利用されているケースが少なくないことから、金融機関から若干警戒される要因にもなっているようです。

でも、そういう事業犯罪とは無縁な方々が有効に活用&運営出来ないというのはおかしな話だと思います。なので、警戒なり懸念を抱かれないよう、丁寧にご自身の事業内容や事業を始める経緯などを金融機関へ伝えるのです。

初めて銀行へ訪れる場合、お互いに素性が分からないトコロから始まります。であれば、素性を知ってもらえるよう動いていけばイイですよね。若干時間がかかるかもしれませんが、口座を開設するのが目的なのであれば、開設出来るよう動き~開設を待つ。確実に目的を叶えましょう!

これらは、金融機関に対してだけではなく、取引先に対しても同じだと思います。レンタルオフィスやバーチャルオフィスに対して「むむ??」という印象を持たれるようであれば、分かってもらえるよう丁寧に説明をしましょう。

まとめ:本店事務所の意味や役割、よく把握した上で事業運営に活かしていこう!

仕事をするなら、事務所を構えるのは当たり前でしょ?!と、一口には言えない環境でもある昨今。

事業の内容によっては、選択肢も色々あると思うのでそれらに見合った形態を模索していくというのは大いにアリだと思います。

その代わり、選択した手段が外部の人達や組織に対して、説明や処置や届け出が必要であれば、遅れることなく怠ることなく、しっかり行って下さいませ~!