より詳細で正確な費用対効果を把握するには「売上と仕入原価の細分化」にあり!

去年の11月だったと思います。
とある法人の社長さんとお会いした際に、経理の話を色々したのですが、その中で費用対効果について相談を受けたんです。

費用対効果は、その字の通り、要した費用に対してどのくらいの効果があったか?を図るものです。効果は金銭と金銭以外(人脈/経験値など)がありますが、多くの場合は金銭を指します。

お会いした社長さんですが、社長さん含め3人で事業をされている小規模法人さんで、幸いにしてそこそこ利益は上がっているものの、イマイチその実感が薄いという事だったのです。

そこで、試算表(資金繰り参照表)を見せて頂いたところ、「なるほどぉ~!」と思ったワケです。

という事で、今回は、より詳細で正確な費用対効果を把握するためには?!についてです。

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「ザックリ」もいいけど、部門ごとに「シッカリ」仕分けるのがカギです!

売上と仕入原価、それぞれが一種類であればそれが全てなのでOKなのですが、もしそれぞれに種類がある場合、その種類ごとに試算表であったり資金繰り参照表に記載(入力)するのです。

売上と言っても、色んなケースがあると思います。
「現金」「銀行振込」「小切手」「クレジット決済」などなど。これらの各ケースに分けて項目を設定し記載します。

仕入原価も同様です。

売上や仕入原価を細分化して項目設定&管理する事で、その事業に対する売上や仕入原価の順位もしくは傾向が姿を現します。

細分化すると・・ナニが儲かっているのか、損しているのか、数字が教えてくれます

そうなんです。
事業として単一でも複数でも、細分化しているとそれぞれの事業の損益状態が細かく分かっちゃうのです。

何が儲かってて何が損しているのか?が分かるので、腑に落ちますよね。そこから今後の展開を練る重要な参考になります。

利益と損失に対して実感がわくので、より詳細で正確な費用対効果を把握出来る

売上や仕入原価、各ケースごとに把握していれば、その事業の性格が分かります。性格が分かれば戦略も立てやすくなります。「更に強みを伸ばすには?」「弱みを抑えるには?」などなど。

まとめ

売上や仕入原価を細分化して数字を管理するのは、ごくごく一般的な手段ながら~何気に”ザックリ管理”で経営されているケースが多いのです。

別に”ザックリ管理”がNGではないのです。事業の種類が少ない場合、概算で捉えておく事で、一応は費用対効果であったり利益率などの把握は出来ますからね。

でも、最初の段階からこういう習慣を付けておくと、今後の事業展開に思っている以上に良い影響を及ぼすと思います。