個人事業なり法人なり、事業を始めたばかりの方々からよく質問を受ける中の1つとして「◎△のほにゃららっていうのを買ったんですけど、経費で落ちますか?」「ほにゃららっていう店に行ってX,000円だったんですけど、経費で落としても大丈夫ですか?」というような。
そう、「経費で落とせる?」「落とせない?」とか、「経費で落としてもいい?」「ダメ?」といった質問です。この気持ち良く分かります。今まで雇用される側で働いてきた人が、ある日を境にご自身が事業主や経営者になったのです。
今まで考えもしなかった事に疑問を感じたり、これはどうしたらいいんだろう?という事に遭遇します。
そういうご質問を受けた時、私の答えはいつも同じです。「それを使った『動機』が事業に関する事なら、経費で落としてOKだと思います」です。
購入・消費した品名や場所ではなく、何を目的に購入・消費したのか?
もう、ほぼほぼ答え出ちゃってますね(笑。ここで終わりにしたとしても…多分問題無いんじゃないかなぁ~って。
購入・消費したモノや場所を気にする必要なんて全くナイんです。気にする事は1点のみです!
同じ消費でも、動機が違うと~こういう結果になります!
消費行動:その1
三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBEのCDを買った。
購入動機
彼女が三代目 J Soul Brothersを好きなので、プレゼントしたくて。
勘定科目
自分の小遣い(実際、こんな勘定科目はありません)
消費行動:その2
映画”ワイルドスピード”のサウンドトラックCDを買った。
購入動機
彼女が喜んでくれている、自社運営ECサイトコンテンツのBGMに合いそうな曲イメージを考えたくて。
勘定科目
消耗品費or雑費
上記の2つ、明確ですよね?アーティストこそ違いますが、その1も、その2も「CDを買う」という同じ消費をしました。しかし、消費した動機で勘定科目が全然違ってくるのです。
経費計上の可否の基準値は、事業との関連性や動機で判断しよう
肝心なのは「消費した動機は何ですか?」という事です。
- CDを買った動機
- キャバクラへ行った動機
- 北陸新幹線で金沢へ行った動機(慰安旅行とかは別として)
- 書籍を買った動機
それぞれが事業に関する動機であるならば、経費計上してOKだと思います。というか、事業に関する消費や購入を経費計上せずに、、一体ナニを経費計上するんですか?って、逆に質問したいくらいです(笑。
経費計上する現金が会社にあるか?その経費に説得力があるか?
事業に関する事で購入や消費した各費用。そもそもお金が個人事業主の手元なり会社の口座になければ経費として消費出来ないので、あまりに基本的でビックリするかもですが、、ここ確認しておいて下さいね。
そして、もう1つ心得て欲しいのは、「その経費に説得力があるか?」という事です。
例えば、得意先をキャバクラへ接待し、その費用を経費で落とす。これ、どこの会社でもやっている事なので、特段大きな違和感はないでしょう。(生理的な理由で、違和感をバリバリ持つ方々もいらっしゃるでしょうけど。。)
実際、社交場としての役割を果たしている場所でもありますからね。せっかく会社のお金を使って行く接待キャバクラです。是非とも接待相手と有効・有力・有益な結果をもたらすよう願っています!
まとめ:経費とは、使う目的や意味を持つことで「経費で落とせる」ようになる
経理はお金に「意思」を注ぐ仕事です。意思の無いお金はジャンジャンと使われ・・・ドンドン無くなっていきます。
気が付いたら、『あれっ?こんなに使っちゃった?!』なーんてコトにならないよう、皆さんには「意思のあるお金の使い方」をして頂きたいな~と思っています☆
どうか、大切な経費を有効かつ最大限効果的に利用して下さいね。