勘定科目の「雑費」、経費処理としてあまりよくないその理由とは?

法人も個人事業主も、事業を営む上で不可欠な「必要経費」という費用があります。

“経費”というのは総称で、正確にはそれぞれに費用項目が付いていますよね。

その中の1つに「雑費」という費用項目を聞いたことがあると思います。聞いたことあるというか、実際に経費処理する際に使用している法人や個人事業主もいらっしゃるでしょう。

しかし、この「雑費」という費用項目・・・あまり評判が宜しくないようなのです。

今回の日記は、”雑費”について書いてみたいと思います~。

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雑費=何に使ったかがハッキリしない「怪しい経費」というレッテルが!

そうなんですよね~。

雑費、確かに経理上存在している科目ではあるんですが、言ってみれば「何に使ったかよく分からない怪しい経費」という見方もされるっちゃ~されちゃう可能性がありますよね。

アナタが使った経費、何か該当する科目…ありませんか?!

というのも、雑費以外の科目、違う言い方をすれば・・使用用途がある程度分かる名前の科目。と言うんですかね。それらの科目でどこか当てはまる事が殆どだと思うんです。

それのどこにも当てはまらない場合に、雑費という処理になるとは思うんですけどね。

接待交際費、支払手数料、会議費、通信費、旅費交通費、消耗品費、広告宣伝費、図書研究費、などなど、経費のスターティングメンバー的な科目は勿論、それ以外にも科目はあります。

それぞれの科目について、何が当てはまるのか?これらを調べていけば、大抵は雑費を使わずに処理出来るような気がします。

雑費が「何に使ったかよく分からない怪しい経費」として注目するのは誰か?

ズバリ!税務署です(笑。

とは言え??
税務署が、何の理由もなく日頃アナタの会社の帳簿を見る事なんてありません。

ではどの場面を想定しているのか?

税務調査(税務監査)です。
事業を始めて、1年や2年では税務調査(税務監査)はナイと思いますが、3年を過ぎたら、税務調査(税務監査)にヒットしてしまう可能性があります。

帳票(損益計算書)を見た時、雑費の額が他の諸経費と比較して割りと存在感を示していた場合、もしかしたら・・税務署に注目されてしまうする材料にならない、、とも言えないですからね~。

こういう書き方をすると、税務署に気を使った処理を心がけて!みたいな感じに読み取られそうですが、そうではありません。

只、税務署の視点が1つの目安になるのは事実だと思います。

あくまで主人公はアナタの会社です。雑費として処理するのなら、正々堂々とするべきです。仮に税務署が雑費の内訳に注目したとしても、ハッキリ説明出来ればOKなのですから。

まとめ

今回の日記を書いた背景に、知人の会社の経理担当の方に相談をされました。

「何費なのか、よく分からない費用はとりあえず雑費で処理しているんですけど、別に大丈夫ですよね?」というね。

この方が言った”よく分からない費用”というのが、使用用途が不明な費用ではなく、数ある科目の中でその経費がどれに当てはまるのか?を、経理担当の方が判断出来ないという事だったのです。

せっかく色んな経費科目があるのですから、使用した経費が何費になるのか。先ずは調べてみて頂きたいな~と感じたワケです。

実は私も…経理担当になったばかりの頃、レシートや領収書を見て「これ・・・何費??」って分からない事だらけでした(笑。