経理と総務。
「同じ業務でしょ?」って、思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。
経理と総務は違う仕事です。経理はお金廻りを維持管理する仕事、総務は労務・人事・庶務(社内外の御用聞き)、そんな感じですかね。大きな会社だと、それぞれ違う部署として独立していますが、小規模法人の場合はどうでしょうか?
経理担当として雇われているが、総務も兼任しているケース
というのも、先月お付合いしている法人さんへ往訪した際に、経理スタッフさんから相談を受けたんです。
「経理スタッフとして、入社したのに~社内の雑用(備品の購入・郵便物の各種取扱い・来客の対応など)を当たり前のようにさせられていて、納得がいかない」というものでした。
その法人さんは、社長さん含め全5人。社長以外の4人のうち、1人は営業、2人はプログラマー、1人がその経理スタッフ、という構成です。
その経理スタッフさんは、前職で50人くらいの会社で経理を担当していた方で、その時は経理業務を専門でされていたそうです。
10人以下の少人数の会社の場合、経理が総務を兼ねていることが多い
その経理スタッフさんの相談、なるほど~って共感できるトコでもあるのですが、実際、少数法人の経理スタッフさんが総務を兼ねているケースは多いかもしれません。
経理=総務。という感じですね。冒頭にも書きましたが、本来は違う業務だと思うんですよ。でも、少人数の法人で経理と総務をそれぞれ用意している法人さんって多くはないかもしれません。
10人以上の法人さんだと、事業の規模にもよりますが、動くお金も多くなるので、経理スタッフが2人以上いる法人さんもあるかと思います。特にその場合においては、経理スタッフが総務も兼ねているんではないでしょうか。
これ、経理も総務もバックオフィス(非生産部署)というのが大きい要因になるのかな。。それぞれとても大切な業務なんですが、それ自体がお金を生まない業務ですよね。
少数法人が、そこに十分な人員を配置すると金銭的体力に負担が生じてしまうと思うんです。なので、本業は経理スタッフなんだけど、総務として社内外の各種対応も担うことになるワケです。
経理の業務と総務の業務、兼ねるのは大変かもしれないけど、少数法人である性質上、「会社に貢献してあげる」という気持ちで、取り組んであげて欲しいな~。という個人的な気持ちもあります^^;。。
経理スタッフに総務業務を依頼する場合はしっかり伝達しよう!
求人として募集する場合や、経理スタッフとして勤務している最中に総務的な業務をして欲しい場合、事業主や上司にあたる方は、チキンと依頼したいスタッフさん本人にお願いをしてあげて欲しいな~って思います。
「経理なんだから、総務をやるのは当たり前でしょ?」っていうのではなく、そこは相手にやってもらうワケですから。求人募集する際とかは、面接で「本業は経理なんですが、総務の仕事も兼ねて欲しいんです」と、正直にお伝えするべきだと思います。
そして、それを依頼された経理スタッフさんも「よし、会社(同僚)のためにも役に立つなら~是非やりますよ~!」って前向きな気持ちになって欲しい。
兼任は必然的に仕事量が増えるから、業務の優先順位や時間配分を上手にハンドリングしていこう
当然、経理業務に総務の仕事が加わるので、必然的に仕事量は増えます。大変になりますよね~。時間配分を再編成する必要が出て来るかもしれない。それはそれで業務の確認や整理に繋がるので、考え方次第ではとても有効な気がします。
他にも、経理業務が多忙になる時期とかありますよね?そんな時は同僚に声を掛けて、総務的な仕事をヘルプしてもらったりとかね。むしろ、そういう事になって、スタッフ間の接触も増え~お互いの仕事を図るきっかけにもなると思います。
まとめ:経理が総務をやるのは当然でしょ?ではなくお互い感謝の気持ちを持つことが大切!
全ての少数法人が、経理と総務を兼業しているとは限りません。全員で総務的業務を持ち回ってやっている会社もあるでしょう。
理想は、1人に多くの仕事が集中負荷しないよう、全員で協力し合って欲しいな~って願いします。
自分を大切にし、同じくらいに周囲を大切にする。そういう強い意識が強い会社を生む確かな土台になっていくと信じています。