数年前の話になるんですが~前職で勤務していた時、とても懇意にしていた取引先様(以下、F社)がいました(多分、今も変わらずそうであると思います^^)。その会社の社長さん&スタッフさん数人、月に1度のペースで定期的に情報交換会を兼ねてお会いしていたんです。

ある時、F社の社長さんが「そういえば、近く経理スタッフを募集しようと思うんですよ~」と、おっしゃったんです。その会社は社長さんが経理も兼ねていたんですが、事業が忙しくなり~いよいよ経理の専属スタッフを!と、なったんでしょうね。

社長さんは続けて、「NAOTOさん、やはり経理スタッフなので、業務経験は勿論ですが簿記の資格とかも必須ですよね?どう思われます?」って、聞かれたんです。

というコトで~!
今回の日記、経理業務に簿記の資格は必要なのか~!?について、私の考えを書いちゃいます(笑。

※F社の皆さん、元気でいらっしゃるかな~。

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「経理の仕事をする、簿記の資格がある」悪い理由なんてナイです!

もう、そうとしか言えないですよね。簿記の資格があるというのは、スタッフを募集する条件として、むしろ好条件だと思います。

経理業務は、専門の用語も沢山ありますから、簿記の資格を持っている人はそこら辺で大きく有利であるかと。各種発生した費用についても初心者より圧倒的に正しい仕訳が出来ると思うので。

しかーし!
簿記の資格が無いと、経理の仕事は出来ないのか?と聞かれれば、「YES!」とは言いません。

資格や知識は、状況や場面に応じて発揮されてこそ価値があるモノ

実は私も簿記の資格は持っています。資格を取ったのは…30年以上前ですけど(笑。

資格は持っていたものの、それを仕事として接する事なく~24年経ったある日、突然に経理担当として経理という仕事に向き合ったのです。

よく言うじゃないですか、ことわざで「昔とった杵柄(きねづか)」って。これの意味は…『過去に鍛えた腕前。若いころに身につけた技能。その技能が長い年月をへだてた今でも発揮されること。』なんですが…。

全く、発揮されませんでしたよ(笑!!

内心、少しは期待したんですよね^^;。。「何気に思い出すんじゃないのか~?!」って。全然、、思い出さなかった(笑。いや、もう「(笑」マークでも入れないと…ここの間が持ちませんよね^^;…。

いくら資格を取ったと言っても、24年経ってますからね~。その間、微塵も簿記や経理に携わっていないのです。最も大きな原因だと思う事。それは「学問」として、資格を取るためだけにやった勉強だったからかな~って。

商いとは「学問」ではなく「生モン」であるこを知るべし

一方、経理担当として、日々の仕事になった経理は、「学問」ではなく、商いという「生モン」です。基礎となる学問をしておく事は、商いをする上でとても大切&有効だと思います。

でも、日々仕事として実践していく中で、簿記の資格を取った時とは明らかに違う時間・年月になっていきます。

とても大変ですよ?基礎として備えておいた方が良い事を、備えていないのですから。でも、備えていないのなら~毎日の仕事を通じて備えていけばイイじゃないですか。遠回りするだろうし、その分時間もかかるでしょう。大きな手間かもしれない。でも必要な手間は必要なだけかければいいと思います。

加えて言えば、簿記の資格を持っていてそれを覚えていたとしても、役に立ったのは…経理ソフトの入力や帳簿管理くらいで、その他多くは仕事(生モン)として接していく事でしか分からないのでは?って、思ったりもしています。

※意見には個人差がありますのであくまでもNAOTOの見解です(笑。

まとめ:資格を持っているのは大きな武器だけど、これから備える事だって出来る!

今回の日記、若干アツく書いてしまった感がありますね^^;。。

結局、何が言いたかったのか?と言うと、

  • 経理の仕事をする上で、簿記の資格を持っているというのは大きな武器である!
  • 簿記の資格が無いと、経理の仕事は出来ないのか?そんな事はない!
  • 商いは「生モン」。商いという生モンを潤滑に行うために「学問」を大いに利用すべし!

です^^

ま、肝心なコトがもう1つあって。
冒頭の話みたいに、会社側が経理スタッフを募集する際に、どういうトコに期待しているのか?というところですよね。簿記の資格を持っている人を必須条件にしているのであれば、そこはその条件をクリアしている人に応募してきて欲しいだろうし、複数の応募者があった場合、選考基準にその条件を優先するでしょう。

これは、働こうとする側の気持ちや心構えとは別に、働いてもらう側の希望や期待があるのも事実です。そこは、まさに両者の思惑が交錯するトコロでもあるワケです。そして「縁」という、摩訶不思議な巡り合わせも~あるような気もしています。