会社を設立する際(特に小規模法人)の「出資者(株主)」の人数について書きたいと思います。

小規模法人の場合、「代表者(社長)=出資者(株主)」になっているケースが印象として強いですよね。今は昔のように法人を設立するのに1,000万円の資本金は不要なので、単独でそして出資が可能な金額で法人を設立出来ます。

でも、ある程度の資本金が必要な事業だと、単独出資が難しいケースがあるかもしれません。それをクリアするために、自身の出資に加え、外部の方にも出資をお願いして必要な資本金を確保し、法人を設立するという事もあるでしょう。

また、仕事上のパートナーとなる方と共同出資して、法人を設立するケースもあるのかなと。

これら、色んな理由はあるにしても~出資者が複数となる場合は注意を払う必要があると思います。

スポンサーリンク

出資者が複数いると、会社の意思決定が複雑になる恐れあり!

会社って、代表取締役(社長)が一番強いと思われがちですが、実は出資者(株主)が一番強いんですよね。代表取締役は会社の経営リーダーとして大きな力を持っていますが、出資者(株主)がいなければそもそもの経営が成り立たないですからね。

小規模法人の場合、大抵は代表取締役が出資者(株主)を兼ねている事が多く、「代表者(社長)=出資者(株主)」なので、経営リーダーと会社の資金を出資した人が同一人物という事で、ブレませんよね。

しかし、代表取締役の他に出資者(株主)がいる場合…その出資者の意向も取り入れなくてはいけなくなります。その出資者が「代表取締役に全部任せる!失敗してもいいから、代表取締役が思うように好きにやって下さい。口出しも一切しません」って感じなら、、、いや、そんな人は多分いないと思います(笑。

金を出す人は基本口も出します。
ごく当たり前だと思います。

複数の出資者で設立するなら、十分に方向性を話し合っておくべし!

単純に考えれば、代表取締役のみが出資者となって会社を設立するのが良いと思います。意思決定も一人で行えるので。

しかし、冒頭にも書きましたが~やろうとしている事業がある程度の資本金や設立後に必要な資金を要する場合、代表取締役一人では必要な資本金を用意出来ないとしたら?

そして、必要な資本金が用意出来れば~その事業が成功する期待が持てるとしたら?

また、どうしてもその事業をやりたいとしたら?

そりゃ必要な資本金を用意したいですよね!

何が何でも出資者を複数にしたらダメ!なんて言いません。その事業に対して共通の思いと意思を持って共に歩んで行けそうな人物と組むのであれば、複数の出資者で会社を設立する事を否定はしません。

しかし!!
十分に、十分に話し合って下さい。そして、出来れば何かしら約束事を交わしておくのも手段の一つかもしれません。

単にお金が無いから、誰かと共同出資するのは…?!

これは私の個人的な考えです。

確かにお金は必要です。圧倒的に必要です。しかし、お金が足りないからという事だけで誰かと共同出資するのは、お勧め出来ないです。

その事業に対して腹を据えて&腹を割って取り組める者同士であって欲しいのです。事業が始まれば色んな事が起こりますからね。

とは言え、どんな事も永遠に続くというワケではありません。その時その時で対応や判断をする局面もあるでしょう。それは共同出資して会社を設立しても単一出資で会社を設立しても変わりません。

せっかく共同出資して会社を設立するのなら、それが会社にとってアナタにとって最強の武器となるような体制にして頂きたいです。