先日、某喫茶店で打合せ後の休憩をしている時、隣のテーブルで男性2人がこんな会話をしていたのです。

「会社のメインバンクから融資の話が来たんだけど、700万ならプロパーでOKらしくて。どうしようか社長連中が考えてる」という、一語一句ビタ同じではナイけど、こういう内容でした。

『お~プロパーかぁ~。本当のプロパーなら、なかなかやるね~』なんて、思いながらアイスコーヒーを飲み喉を潤していた私でした。(あ、盗み聞きとかではなく…たまたま聞こえちゃったんですからね。。)

というコトで!
今回の日記は「銀行のプロパー融資」についてです。

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プロパーとは「本来の、独自の、固有の」という意味です!

プロパー融資とは、銀行が独自の判断で融資をする事です。融資したお金の責任を銀行が100%負うワケです。

通常、銀行の融資は信用保証協会とか日本政策金融公庫とか、銀行以外の機関による信用保証の審査&承認を受けて、銀行から貸し出されるケースが多いのです。

融資したお金の連帯保証を協会や公庫がすることにより、万が一?融資したお金の貸倒等が発生した際…損を軽く出来るというのが、大きな要因ですね。その昔、多くの銀行は、不良債権問題でイタ~イ思いをしているという側面もあるかなと。

※プロパー融資ですが、銀行が独自の判断で融資をする手段ながら、ビジネスローンで銀行が資金を調達してくる場合もあります。これも銀行からしたら一種の「企画モノ商品」として、銀行独自の融資とも言えなくはナイのですが…本来の意味からするとプロパー融資とは違うのかな~なんて思ったりもします。

設立の浅い法人や事業主は、プロパー融資を受けられる?

明確に決められているワケではないかも?ですが、3期(設立後3年)まで、プロパー融資は受けられないと思います。銀行からしたら、生まれたばかりの会社がどういう風に育っていくか、少なくとも3年は様子を見て判断したいと思うのも分かりますよね。

設立が浅くても、融資そのものは相談出来るんですよ?
保証協会など信用保証の審査&承認(会社の売上状況や利益などを与信の上)を受ける前提で、必要としている融資額と融資可能な額を相談していくワケです。

プロパー融資のメリットとは?

プロパー融資は、銀行が独自の判断で融資するので、保証協会を介する際に発生する保証料を払わずに済むという点がありますね。保証料は会社の規模によって所定の利率で計算・請求されるので、会社の規模によっては保証料も増えるのです。

後は、銀行内部で融資の決裁をするので、融資を申し込みしてから実際に融資されるまでの期間が、信用保証を介する場合よりも早く融資されるというのもあると思います。

なので、銀行から直で融資を受ける「プロパー融資」を求める会社もいますよね。

プロパー融資を受けられる条件とは?

設立の浅い法人や個人事業主は、プロパー融資を受けるのはほぼ無理かなって書きました。では、設立が浅くなければイイのか?いえ、そうではありません。

何より、その法人や事業主と銀行との間で確実&深い信頼関係が出来ているのか?というのがあるでしょうね。

言い方を変えれば、銀行(主にメインバンク)から融資の提案が来たりすれば、かなりのチャンス!だと捉えてもいいかなって思います。

融資は、通常借りたい側が「貸して!」って発するでしょ?それが、貸す側から「借りませんか?」って話を持ちかけられるのです。この時点で絶対に借りられる!とは確定していませんが、それなりの評価というか感触を持ったから、銀行から話が来るワケです。

こういう場面であれば、プロパー融資も視野に入れた交渉は可能だと思います。とにかく、プロパー融資のハードルは高い!!と思って頂いて結構だと思いますね。

まとめ:プロパー融資は勿論、融資ってなかなか大変だけど、より深く見てみると…?!

プロパー融資にしても、保証協会など信用保証を介して融資を受けるにしても、融資を受けるまでには、色々な審査を受けます。そして融資を受けられるまでにはケースにもよりますが、1ヶ月~2ヵ月近くかかったりもするでしょう。

前職の会社で勤めていた時、設立5年を過ぎたくらいから、法人口座を所持していた銀行から融資の提案がありました。それ以降、いくつかの銀行から融資の話が来たので、当時は「どうした?!」って若干戸惑ったモノでした(笑。

そう、今回の日記に書いたプロパー融資についても、いくつかの銀行と話した事があります。

実は、プロパー融資を含め、融資については、私が経験した中で思っている事があるのです。知っているとかなりプロパー融資含め、融資についての印象や考えも変わるのでは?と。

それに関しては、この日記では書ききれないので、別の【特別な機会】にお伝え出来ればと思います!